外部庭園2019.06.06
数十年の生涯の最期に1度だけ花を咲かせる、
メキシコ原産の大型多肉植物
「アガヴェ・サルミアナ・フェロクス」(リュウゼツラン属)がついに開花しました。
いつ開花するかと見守っていましたがついにはじまりました。
花芽形成から開花までに要するエネルギーは想像を絶するもので、これまで葉などに貯めてきた養分を使う様は圧巻です。
リュウゼツランといえば、「センチュリープランツ」といって100年に一度しか咲かないといわれる「アオノリュウゼツラン」が有名ですが、リュウゼツランの仲間(アガヴェ)は、北アメリカ、中央アメリカ、南アメリカのコロンビア、ベネズエラ、西インド諸島などに300種あまり分布している多肉植物です。
この種はメキシコ原産の植物でリュウゼツランの仲間の中でも、非常に豪快な感じのする大型種で黄色い花を咲かせます。
フェロクスとは、「大刺がある」の意で、葉が幅広で、厳しい環境で生育するため、生長に時間を要し、その開花は一生で一度きり、開花後、大きな葉もしおれ、枯死してしまいます。
順次開花し、6月中旬~6月下旬ごろまでご覧いただけます。
(生育状況によっては開花時期が前後することがあります)
今年の当館の開花株はこの一株のみ。
次に開花する見込みの株がもう1つあり、花芽形成前後の様子を比較することが出来ます。
こちらの株の開花は2020年以降で予測できません。
数十年に一度の開花、
この機会をお見逃しなく!