ムクナ・ベネッティー
パプアニューギニア原産のつる性植物です。良く目立つ朱色の美しい花を咲かせるので、熱帯では時折栽培されます。花が咲くまで時間がかかり、つる性とはいえフジのように茎が太くなり樹木のように見えます。英名はred jade vine, New Guinea creeperで知られています。フィリピン原産のジェードバイン(ヒスイカズラ)に花の形は似ていますが、分類上は属が異なりジェードバインはStrongylodon macrobotrysです。また、熊本県で特別天然記念物に指定されているアイラトビカズラ(Mucuna sempervirens)は、ムクナの仲間で花は暗紫色です。同じパプアニューギニア原産のムクナ・ノボギニエンシス(M.novoguineensis Scheff)は、花房が長く花が密集していませんが、良く似ています。ベネッティーは、1876年にパプアニューギニアの植物の記録に記載され、ノボギニエンシスは1876年、インドネシアのブイテンゾルグ(現在のボゴール)植物園の年報で報告されています。当館では通路からやや離れた場所に咲いていますので、望遠レンズの利用が便利です。
Mucuna bennettii is known as red jade vine in English. It occurs in Papua New Guinea. Mucuna is a genus of around 100 species of climbing vines or shrubs belonging to Fabaceae (pea damily).