アルラ、オルル(ハワイでの名称)
ハワイのカウアイ島の標高500m以下に見られる固有植物で、ニイハウ島では絶滅扱いされています。乾燥した林や海の岩場などに僅かな個体数のアルラがイリマ(Sida fallax)やヒビスクス・コキオ(Hibiscus kokio)等と一緒に育っているそうです。ハワイではアルラの仲間のブライハミア属が2種見られ、何れも固有種です。DNA調査では1種のキキョウ科の植物がブライハミア属の他に固有種のロベリアやトレマトロベリアなどに分化したとされています。茎は長く、多肉質で独特の姿です。英名は棒の先にキャベツがあるように見えるのでcabbage on a stickと呼ばれています。花は秋に咲きます。絶滅の危機に瀕しているのは花粉を搬送するスズメガの一種Manduca blackburniがマウイ島では生存しているものの、カウアイ島では全滅、そのため今では植物学者等の手で人工授粉が行われています。
Brighamia insignis is native to Kaua’i in Hawaii. It belongs to Campanulaceae. By the recent DNA research Brighamia and other Hawaiian Campanulaceae such as Trematolobelia, Lobelia etc. now are believed that all were derived from single introduction. B.insignis is listed as endangered species because the pollinator, Hawaiian hawkmoth (Manduca blackburni), is extinct in Kaua’i. And it is sometimes hand pollinated by botanists to ensure seed set.