アリノスダマ(蟻の巣玉 ヒドノフィツム・フォルミカルム)
アリに住まいを提供、一方そのアリをガードマンとして葉などを食害する生き物からの襲撃に備えている植物が熱帯圏を中心に見られます。最近では家でも栽培できるタイプの狭義のアリとの共生植物に人気が出てきています。そのひとつアリノスダマはインドシナ半島~ニューギニアに分布をします。ぷっくりとした太い茎の所々に、植物が自ら開けた小さな穴にアリが出入りできます。花は小さく白色ですが、果実はオレンジ色で目立ちます。種子から親株まで容易に栽培できます。アリノスダマは樹木に着生、アリに住処と食料を提供、そのお返しにアリはその植物の受粉や種子散布を助け、糞などの養分を提供、他の生物からの食害などを防ぐ役割をします。このような共生生活を送るのはアカネ科以外にガガイモ科、ラン科、シダ類ウラボシ科など分類上も幅広く100属にも及ぶそうです。館内にも様々なアリ植物を展示していますのでお楽しみ下さい。
Hydnophytum formicarum is native to Indo-China to New Guinea and is an epiphyte and a myrmecophyte. Myrmecophytes (ant-plant) are plants that live in a mutualistic association with a colony of ants. Hydnophytum belongs to Rubiacea and
there are over 100 different genera of myrmecophytes. These plants possess structural adaptations that provide ants with food and shelter. These specialized structures include domatia, food bodies, and extrafloral nectaries.In exchange for food and shelter, ants aid the myrmecophyte in pollination, seed dispersal, gathering of essential nutrients, and defence