ゾウコンニャク

ショクダイオオコンニャクの仲間に花が

学名
Amorphophallus paeoniifolius
科名
サトイモ科
展示室
熱帯花木室
季節
春の植物

ゾウコンニャクは世界一縦に長い花(仏炎苞)をつけることで有名なショクダイオオコンニャクや、普段口にするコンニャクの仲間です。ゾウコンニャクの分布地は広く、中国南部、台湾、フィリピン、タイ〜インド、ボルネオ、マレー半島、ニューギニア、オーストラリア北部などですが、球茎には炭水化物が含まれるために、数百年前から主要な食物として熱帯各地に人々は広めてきました。そのために真の原産地は不明です。インドネシアではコメ、トウモロコシに次いで炭水化物として生産量が多いそうです。紫茶色の部分は付属体でその下に花がつきます。下部が雌花で、上部が雄花です。花が咲くと悪臭が漂わせ、ハエやコガネムシ類を寄せ付けて受粉をさせます。当館で展示をしているクロユリやサイカクと同じ悪臭がします。花は匂いがし始めるとすぐに傷んでしまいます。

Amorphophallus paeoniifolius is called elephant yam in English. Elephant yam belongs to Araceae but common yam belongs to Dioscoreaceae. A.paeoniifolius is distributed in southern China, Taiwan, Philippines, Thailand〜India, Borneo, Malay Peninsula , New Guinea, northern Australia. But this species has been in cultivation throughout tropical areas for centuries and has been transported by human, so the original native place is not clear. Tuber of this plant is important for carbohydrate and medical uses. In Indonesia the tubers are the third important carbohydrate source after rice and maize. The flower spike emits an odour reminiscent of rotting flesh, which attracts pollinators such as flies and beetles.

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