スティリディウム・デビレ(英名:トリガープラント<意味:引き金植物>)
動く植物といえばオジギソウ、マイハギ、ハエトリソウなどを思い浮かべられるでしょう。スティリディウム属も動きます。オーストラリアでは1属で300種も見られ、5番目に種類の多い属として知られています。クインズランド、ニューサウスウエールスの海岸近くにはその一種スティリディウム・デビレが自生しています。本種は草丈20cm程度、花は径5mmほどの小さなものですが、良く見ると雄しべと雌しべが一緒になった蕊柱(ずいちゅう)が花の中央から飛び出ています。花に虫がとまると刺激で一瞬のうちに蕊柱が回転して虫を叩きます。その動作で蕊柱は他の株の花粉のやり取りができる仕組みになっています。植物の進化した繁殖法には驚かされます。
Stylidium debile is endemic to QLD and NSW in Australia. It grows about 20cm tall. Flower is pink and only 5mm across. Pollination is achieved through the use of the sensitive trigger, which comprises the male and female reproductive organs fused into a flora; column that snaps forward quickly in response to touch, harmlessly covering the insects in pollen.