ブラッシア・ベルコーサ
メキシコ、ガテマラなどの中米に分布するこのランは樹木に着いて生活する着生ランです。
ランは動けませんが、ハチを利用してうまく違う株の花粉を運んでもらいDNAの違う花粉で受粉し、種子をつけ、種ごとに性質を違わせ、その中の丈夫な株を残すという進化をとげています。
花は自生地のクモに似ており、ハチの一種(スパイダーハンターワスプ)の雌はブラッシアの花を餌のクモと思い、唇弁に針を刺します。しかしうまく捕まえられません。暴れているうちにハチの頭に花粉塊がついてしまいます。そして別のブラッシアの花を訪ねて受粉をさせます。